都区内の巨樹 〜 No4.
巨樹⇒⇒   

No16.  光福寺のイチョウ
No17.  渋谷個人宅のケヤキ
No18.  山王日枝神社のイチョウ   
No19.  新宿御苑のトウカエデ  
No20.  日比谷公園のイチョウ

§4.《 東京都の巨樹リスト - §5.第16位〜20位  》

        ※ 環境庁2,000年(平成12年)実施の第6回自然環境保全基礎調査、「巨樹・巨木林調査」(緑の国勢調査)より。 

NO 樹種 名称 天然記念物              S幹周 主幹 樹高 樹齢 信仰
所在地 社寺等 番地    最寄駅
16  イチョウ   6.90 6.90 30  無
品川区 光福寺 大井
 6−9−19
JR・京浜東北線:大森 7.8 25 800
17  ケヤキ  − 6.80 6.80  無
渋谷区 個人
18  イチョウ  − 6.60 6.60 25  有
千代田区 山王日枝神社 永田町
 2−10−5
メトロ・南北線:溜池山王
千代田線:赤坂
6.9 23
19  トウカエデ  − 6.51 6.51  無
渋谷区 新宿御苑 千駄ヶ谷
 6−1−1
JR 総武線:千駄ヶ谷、都営 大江戸線:国立競技場 5.5
20  イチョウ  − 6.50 6.50 20  無
千代田区 日比谷公園 日比谷公園
 1−6
メトロ・丸ノ内線・千代田線:霞が関、日比谷線・三田線:日比谷、JR:有楽町 6.8 34
 略号   内  容
 S幹周  主幹の周囲長。一般的に樹木の大きさ順位はこの値を使用。 m。
    個人的に計測したS幹周値。 m。(有効数字 cm位を四捨五入)
 幹 周  主幹と株立ち各々の幹周長の合計値。 m。
 主 幹  株立のみでの、主幹の大きさ。 m。 
 記念物  国=国指定天然記念物.。
 都=都指定天然記念物。 
 区=区指定天然記念物
 信仰  樹木が信仰の対象。


 No16.《 光福寺のイチョウ 》

 ・ 場所 : 品川区 大井 6−9−19    光福寺
     ⇒  JR・京浜東北線:大森・・・約15分。  
 ・ S幹周=6.9m 、 樹高=30m、   樹齢=推定800年。
 ・ 区指定の天然記念物。(昭和53、2、14) 

《 訪問記 》 2,008.12.4 訪問。
 ・ JR京浜東北線の大森駅の品川寄りの山王北口改札口を出て、池上通りを北へ約400m歩くと右側に“大森貝塚”があり、さらに300m歩くと鹿島神社があり、信号先に品川歴史館がある。次の信号を右折、細く曲がった下り坂の道を100mほど歩くと左奥にイチョウの巨木が見えます。光福寺入口は、100m先左折します。
 ・ 入口門の先、正面に目的のイチョウの巨樹がドッシリとしたいでたちで構えていました。
 ・ 紅葉が始まった葉を茂らせて天高く青空上空へ伸びていました。
 ・ 樹木前に、品川区教育委員会の説明板があり下記の記述がありました。
    幹回り=6.4m  高さ=40m 樹齢=800年  善福寺の逆さイチョウと兄弟。 明治時代まで沖合の漁師の目標になっていた。
 ・ 樹木の勢いは非常に旺盛で、乳根も多数あり、根本のヒコバエも充分ありました。
 ・ 雄の木で、良く手入れされている様子でした。
 ・ 境内も綺麗に掃き清められていました。
 ・ 隣に大きな釣鐘がありました。
 * S幹周計測値 =7.8m  高さ ≒25m。 
 近くに有名な“大森貝塚”があり、帰りに立ち寄りました。

【 大森貝塚 】
 ・ 「日本考古学発祥の地」大森貝塚を発掘。
 ・ アメリカ人の動物学者・エドワード・S・モースが1,877年(明治10年)6月19日に横浜から新橋へ向かう途中の大森駅を過ぎてから直ぐの崖に貝殻が積み重なっているのを列車の窓から発見し、発掘調査を行った。
 ・ 腕足類(わんそくるい)という生物の研究のため来日し、大森貝塚を発掘しました。この発掘は日本で初めての学問的な遺跡の発掘でした。
 ・ この発掘は、日本の考古学・人類学の幕開けといわれる。
 ・ 1,955年(昭和30年)3月24日に国の史跡に指定された。モースらの発掘した貝殻、土器、土偶、石斧、石鏃、鹿・鯨の骨片、人骨片などの出土品は東京大学に保管されており、1,975年に全て国の重要文化財に指定されている。
 ・ 大森貝塚に関する石碑は品川区側の遺跡一帯に整備された大森貝塚遺跡庭園内と、大田区側の大森駅近くの2ヵ所にある。前者は「大森貝塚」、後者は「大森貝墟」と書かれており、調査の結果、モースが調査したのは品川区側であったことがわかっている。
 ・ 縄文時代後期は寒冷化に伴う環境の変化により、木の実、動物などの食料が減少した時代で、寒冷化の影響が少ない海産物を中心に食料の確保をしたため、この貝塚ができたと思われている。
 ・ 
大森貝塚遺跡庭園 (品川区大井6-21-6)  ・・・  JR大森駅山王北口から徒歩5分。
   ⇒ 園内には貝層の剥離標本をはじめ、学習広場・体験広場があり、縄文時代・大森貝塚について学習できるようになっている。
     品川歴史館から徒歩5分の場所にある。

 光福寺のイチョウ  右側:タブノキ 光福寺のイチョウ 全景    多数の乳根
 掲示板  根本  多数の乳根
 釣鐘  全景(南西側)  全景(北側)
 大森貝塚  〃  解説  実物
 発見者:モース博士   大森貝塚遺跡庭園のモミジ    〃   ミズナラ
  〃  クスノキ


 No17.《 渋谷区個人宅のケヤキ 》


 No18.《 山王日枝神社のイチョウ 》


 ・ 場所 : 千代田区永田町 2−10−5    山王日枝神社
     ⇒  東京メトロ南北線・銀座線:溜池山王、千代田線、丸の内線:国会議事堂前赤坂、・・・各々約5分。
 ・ S幹周=6.6m 、 樹高=25m、    樹齢=年。
 ・ 天然記念物の指定 なし。 
 ・ 山王日枝神社
    ⇒ 1457年、太田道灌が江戸城城築の際、鎮護の神様として川越山王社を勧請したことに始まる。元々は城内に祀られていたがのちに城外に遷座され、現在に至る江戸三大祭の一つ、山王祭が行われる。
  平安末に江戸氏の館に祀られ、太田道灌は江戸城の守護神と信仰、家康が天正十八年入城以来、将軍家の氏神と尊崇し、その祭礼・山王祭は、近世の「祭」を代表する。維新後は皇居(皇城)鎮護の神と信仰されている。
    御祭神 : 大山咋神(おおやまくいのかみ)
 
《 訪問記 》 2,008.7.17 訪問。
 ・ 東京メトロ南北線の溜池山王で下車、5番口から地上へ出、北西にあるTBRビルの西側に山王日枝神社の正面入り口の鳥居に到着。
 ・ 位置的には、山王パークタワーの裏(北方)200m。
 ・ 正面階段下の石の鳥居の右側にしめ縄のある大きなイチョウがあり、タクシーが行列している横で、撮影・測定しましたが、該当の樹木ではないようです。
 ・ 階段を上り、本殿の左側にもしめ縄のあるやや小さなイチョウがありました。
 ・ 該当のイチョウを探しに、神社の裏(北方)にある日比谷高校側へ廻り、ようやく該当のイチョウを発見、階段を上り、イチョウの元へ。
 ・ 密集樹林の中で、全景写真は撮れませんでした。
 ・ 樹木の勢いは充分見受けられました。

 * S幹周計測値 =6.9m  高さ ≒23m。 

 該当のイチョウ  前方奥下、斜面
 根本  本堂
 国会議事堂
 正面階段右側のイチョウ  〃
 〃   気根  本殿西側のイチョウ


 No19.《 新宿御苑のトウカエデ 》

 ・ 場所 : 渋谷区 千駄ヶ谷 6−1−1    新宿御苑   
     ⇒  JR 総武線:千駄ヶ谷、都営 大江戸線:国立競技場 ・・・各々約10分。
 ・ S幹周=6.5m 、 樹高=m、    樹齢=年。
 ・ 天然記念物の指定 なし。 
 
《 訪問記 》 2,008.7.17 訪問。
 ・ 
 ・ 「中ノ池」の南東側、池のすぐ淵にしっかりとした枝ぶりをしていました。
 ・ 樹木の勢いも充分見受けられました。

 * S幹周計測値 = 5.5m   高さ ≒ m。 

 イギリス庭園とヒマラヤスギ


 No20.《 日比谷公園のイチョウ 》

 ・ 場所 : 千代田区 日比谷公園 1−6    日比谷公園 
     ⇒  東京メトロ 丸ノ内線・千代田線・日比谷線:霞が関 ・・・ 約5分。  日比谷線・三田線:日比谷、JR:有楽町 ・・・各々約10分。
 ・ S幹周=6.5m 、 樹高=20m、   樹齢=推定約400年。
 ・ 区指定の天然記念物。
 ・ 別名 : 『本田博士の首賭(かけ)イチョウ』
    ⇒ このイチョウは現在の日比谷交差点脇にあったものだが、明治32年頃道路拡張のため伐採されようとしていたところ、日比谷公園の設計者である本田静六博士が、移植不可能といわれたイチョウを首に賭けても移植させるといって移植したのがその名の由来。 
 
《 訪問記 》 2,008.7.17 訪問。
 ・ 地下鉄都営三田線の日比谷で下車、B2出口から地上へ出、日比谷交差点を渡って日比谷公園内に入る。
 ・ 公園内のほぼ中央やや西寄りにある「日比谷松本楼」の南面にあるイチョウの基に到着。
 ・ 位置的には、日比谷公園の中央。
 ・ 空間に余裕があり、ゆったりと枝を伸ばしてる。
 ・ 広い都心の公園の中央付近にあって、手入れが良く施されているようで、枝ぶりが良く、樹木の勢いも旺盛でした。

 * S幹周計測値 =6.8m  高さ ≒34m。

 イチョウ  〃
 〃  「首かけイチョウ」の案内板
 日比谷公園  〃
 〃  雲形池  〃